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「おい、道化師。さっき言ってた、ダイアトニックスケールって一体なんだ?」 |
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「ダイアトニックスケールは、全・全・半・全・全・全・半音の順に並べあれた音階の事ですよ。」 |
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「おおう・・・案外簡単だな。つまり全・全・半・全・全・全・半の音程の順番ならダイアトニックスケールと呼んでいいわけだな。」 |
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「そうですね。さっきのはドから始まっていますが、レから始まってもこの音程ならダイアトニックスケールです。ちなみに、この音程の並びは長調と呼ばれています。」 |
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「なるほどな。けどさっきダイアトニックスケールを理解すれば、使えるコードがわかるって言ったよな?全然話がみえてこないぞ?」 |
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「論より証拠ですね。ダイアトニックスケールとダイアトニックコードの関係はこうなってます。」 |
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「一見難しそうだが、実は法則があるな。ダイアトニックスケールの音を一つずつ飛ばして重ねていくとダイアトニックコードになるのか。」 |
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「そうですね。ダイアトニックスケールの「ド~シ」まで7種類あるので、ダイアトニックコードも7種類作ることができます。ちなみにレから始まるダイアトニックスケールならこうなります。」 |
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「なるほどな、これなら私のような天才でない馬鹿でも理解できるな。つまりこの7種類のダイアトニックコードを使ってメロディーに表情なりを付けていけばいいんだな。」 |
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「最初はそれでいいと思いますよ。まず、この7種類を使って自分なりにメロディーに付けるといいですよ。」 |
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「おおう・・・?「最初はそれでいいと思いますよ。」とはどういうことだ?」 |
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「実はダイアトニックコードは下から作った順に音楽的な役割が違ってくるんですよ。その役割を知っていると、メロディーにコードがつけやすいんです。けど初めはそんなこと気にしないで自分なりにやるのが大切です。」 |
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「まぁ、私の天才的感性をもってすれば、コードの役割など知らなくても問題ない。しかし気になるな・・・今度は笹やるから教えろよ。」 |
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「そこまでやると、初級講座の範囲を超えちゃうんでここではやめましょう。あと私は熊だから笹なんて食べません。どうせなら松坂肉ください。」 |
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「馬鹿いってんじゃないよ。道化師ごときに松阪牛肉なんてもったいないだろ。おまえは肉骨粉でも喰ってろ。」 |
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「(どうせなら教授の肉を)・・・。これ以降の内容は音楽理論のコード進行でやってますのでそっちへ行ってください。とりあえずこれに尽きまして、初級講座は終了です。また教授なんかあったら呼んでください。」 |
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「おい道化師、もう終わるのか?まぁいいか・・・来月のどんと来い披露宴には呼んでやるよ。そのとき私が作った曲を聴かせてやる、せいぜい楽しみに待ってろよ。」 |