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「音楽に立体的な表情をつけるといってもな・・・おい、道化師。結局はどうするんだ?」 |
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「そうですね・・・まず大まかにコードを使って表情持たせるのが普通ですね。」 |
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「コード?・・・そう言えば、音楽やってるうちの学生どもはコードがどうたらってよく話してるな・・・」 |
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「簡単に言うと、コードっていうのは重音のことなんですよ。」 |
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「おおう・・・つまり、いくつか重なった音はコードと呼んでいいわけだな? で、それでなにが出来るんだよ、え?」 |
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「さっき教授のメロディーに低音に音を加えて弾きました が、あれはコードだったわけですね。けど違うコードを使って弾く とイメージ変わりますよ。」 |
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「おおう・・・一気に変わったぞ。同じメロディーなのに、こうも変わるのか?あと色々試したくなるな。」 |
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「コード次第でイメージは変わるんですよ。特に教授のメロディーはソだけなのでなおさらですね・・・」 |
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「ソだけだと、なんでなおさらなんだ?ええ?」 |
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「メロディー自体も当然表情を持ちますけど、ソだけだとなんとでも取れるんですね・・・。簡単に言うとメロディーが単純なので、コードに拘束性がないんで色々遊べますってことかな。今は別に気にしなくていいですよ。」 |
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「なにいってんだ、おまえ?俺は物理学者だぞ、そんなことすぐに理解したよ。あとでベルヌーイの定理を使って証明してやるよ、楽しみだろ?」 |
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「コードを使えば、素っ気ないメロディーを飾ることが出来ますし、種類によって雰囲気を自在に変化させることができます。」 |
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「まぁだいたいわかったよ。けどおまえコードの種類って言ってるけど、実際どんな種類があるんだよ?あとベルヌーイの定理はいいのか?ええ?」 |